大阪のスーツケース放置問題 観光局が宿泊業者対象に緊急調査

2025/06/27 17:38 

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 大阪・関西万博が開催中の大阪市内で宿泊施設などにスーツケースが多数放置されているとして、大阪観光局が宿泊業者を対象にした緊急の実態調査に乗り出した。

 万博の開幕で大阪には多くのインバウンド(訪日外国人客)が訪れている。4月に大阪府内を訪れた外国人客が154万7000人で過去最多となった。

 一方、観光客が宿泊施設にスーツケースを置き去りにしたり、街角で投棄したりするケースが相次ぎ問題となっている。

 大阪の空の玄関口・関西国際空港でも放置・廃棄されたスーツケースの数が2024年度は816件に上った。

 大阪観光局によると、今月26日に宿泊業の賛助会員約200業者にアンケートを送付。7月3日を回答期限とした。

 アンケートは、施設にスーツケースが放置されていたことがあるかといった質問のほか、ごみのポイ捨てや備品の持ち出しなど旅行者のエチケットについての懸念も尋ねているという。

 観光局が旅行者のマナーに焦点を当てたアンケートを実施するのは初めてだという。

 担当者は「オーバーツーリズム対策の一環で、実態把握が必要と感じた。回答によっては行政や業界と対応を協議する」と話した。【露木陽介】

毎日新聞

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