「中国でも元気でね」 和歌山のパンダ4頭、輸送の飛行機が関空離陸
和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」のジャイアントパンダ4頭を乗せたチャーター機が28日午後、関西国際空港から中国へ向けて出発した。駐機場で関係者が機体に手を振り、帰国を見送った。
4頭はいずれも雌で、母親の良浜(ラウヒン)(24歳)と、娘の結浜(ユイヒン)(8歳)、彩浜(サイヒン)(6歳)、楓浜(フウヒン)(4歳)。
この日の朝にアドベンチャーワールドのスタッフら約300人に見送られ、トラック2台に分かれて施設から関空に向かった。到着してチャーター機に乗るまでの間、リンゴや竹を食べるなどして落ち着いた様子だったという。
飼育スタッフの品川友花さんは、おりに入ったパンダに向かって「気をつけて」「今までありがとう」と声をかけた。駐機場ではアドベンチャーワールドのスタッフらが、4頭の写真があしらわれた小旗を振るなどして別れを惜しんだ。
関空の展望ホールにも大勢のファンらが集まった。愛知県知立市の会社員、青木美結さん(23)は「さみしいけれど、中国で元気に暮らしてほしい。また現地に見に行きたい」と話した。
4頭は中国に到着後、四川省成都の「ジャイアントパンダ繁育研究基地」を目指す。
高齢期にさしかかる良浜は今後、医療体制の整った環境で穏やかな老後を過ごす。他の3頭は将来の繁殖を目指して、パートナー探しに臨む。
獣医の今津孝二園長は、1994年にパンダを受け入れた当時を振り返り「これまで赤ちゃんが誕生すると、24時間看護で無事に成長する姿を見てきた。まだ離れる実感はないが、園内のパンダ関連のモニュメントや食事メニュー、土産物などは当面継続しながら、様子を見たい」と話した。
飼育スタッフの中谷有伽さんは「成都の基地とは綿密に打ち合わせしてきたので、問題なく引き継げると思う。良浜は成都なら長生きしてくれると思う。娘の3頭は中国のおいしい竹を食べて元気に育ってほしい」と語った。
4頭の帰国で、日本国内で飼育されるジャイアントパンダは上野動物園(東京)の2頭だけとなる。【大澤孝二、中村宰和】
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