「スカウトバック」渡した疑い 風俗店長再逮捕 6月法改正で禁止に

2025/10/08 11:20 

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 性風俗店に女性を紹介してもらった見返りに対価を支払ったとして、大阪府警は8日、風俗店店長で中国籍の関博(グアン・ボー)容疑者(32)=大阪市西淀川区=を風営法違反の疑いで再逮捕したと発表した。関容疑者はスカウトの男性に紹介料として計約163万円を支払っていたとみられ、府警が2人のやり取りの詳細を調べる。

 紹介料を支払う「スカウトバック」は6月施行の改正風営法で禁止された。府警によると、大阪での逮捕者は初めてとなる。

 府警は関容疑者に20代女性を紹介したとして、大阪市浪速区の無職、下森勇樹容疑者(39)も職業安定法違反の疑いで逮捕した。

 関容疑者の逮捕容疑は、8月上旬と9月上旬の計2回、経営する性風俗店の従業員を紹介してもらった対価として、下森容疑者に現金計約163万円を手渡ししたとしている。

 関容疑者は「何もお話しできません」と話し、下森容疑者は「見返りにスカウトバックをもらった」と容疑を認めている。

 府警生活安全特別捜査隊によると、下森容疑者はスカウトとして活動し、交流サイト(SNS)を通じて女性を集めていたという。

 関容疑者は大阪市内で「阪崎屋」という無店舗型性風俗店(デリバリーヘルス)を経営。中国からの観光客や留学生らに対し、日本人女性を派遣して売春をあっせんさせたとして、売春防止法違反の疑いで逮捕、起訴されている。【井手千夏】

毎日新聞

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