紅葉シーズンも、クマ出没に登山者8割が「不安」 計画変更は半数
各地で紅葉シーズンを迎えた。登山客も多くなる時期だが、深刻化するクマ被害が秋の山々に暗い影を落としている。
相次ぐクマの出没で、登山者の約8割が不安を感じ、約半数は計画の中止・延期や行き先変更といった影響を受けている――。
気象情報会社の日本気象(大阪市)が登山者に実施したアンケート調査で、こんな実態が明らかになった。
◇対策「強化した」は4割
調査は、登山者に使われている日本気象の天気情報サイト「てんきとくらす」で9月24日~10月14日に実施。回答した3594人の6割は、月に1回以上登山する人だった。
クマの出没増により回答者の19・2%は「非常に不安を感じ、登山をためらうようになった」と答えた。「少し不安を感じ、より慎重に行動するようになった」(57・8%)と合わせると、回答者の77%が不安を感じていた。
実際に登山計画への影響があったと答えたのは52・8%で、半数超に及んだ。
具体的には「行く予定だった山を変更した」(61・6%)が最も多く、「計画を中止・延期した」は29・1%だった。「単独での登山を避けグループ登山に変更した」も25・2%に上った。
登山時のクマ対策を「強化した」のは38%。具体策として最も多かったのが「クマ鈴やラジオを携行」(76・2%)。次いで「入山前に最新の出没情報を確認」(68・8%)、「クマ撃退スプレーを新たに購入し携行」(57・4%)と続いた。
◇「まずは出没状況の把握を」
環境省によると、4~10月のクマによる死者数は過去最多の12人。死者を含む人身被害も108人(4~9月)となり、過去最多だった2023年度と同水準となっている。
環境省は、この時期の登山について「まずは行こうと計画している山でのクマの出没状況を自治体のホームページなどで確認し、多ければ山を変更するなど対応を検討してほしい」と呼びかけている。
そのうえで入山する際の注意点として▽鈴やラジオなど音が鳴るものを携帯▽クマ撃退スプレーの携行▽推奨ルートから外れない▽単独での入山を避ける――を挙げている。【岡田英】
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