国会前の“無言”デモ 反戦や護憲訴え活動10年 250人集う

2025/11/03 16:56 

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 東京都千代田区の国会正門前で毎月1回、プラカードを掲げて無言で立ち、反戦や護憲を訴えるスタンディング形式のデモ活動が3日で10年を迎え、この日は約250人が集まった。安倍晋三元首相を「政治の師」と仰ぎ、安全保障を重視するなど保守色の強い高市早苗首相を意識したメッセージが目立った。

 デモは2015年11月3日、安全保障関連法を成立させた当時の安倍政権への抗議で、ノンフィクション作家の澤地久枝さん(95)らの呼びかけで始まり、市民有志で毎月3日に続けられてきた。

 療養中の澤地さんは姿を見せなかったが、呼びかけ人の一人で作家の渡辺一枝さん(80)は「安倍氏の政治形態を引き継ぐだけではなく、さらにひどい状況にしようとしている高市政権に負けずに抗(あらが)っていきましょう」と呼びかけた。【斎藤良太】

毎日新聞

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