火災被害の「たまゆら」聖地、CFで復興資金 1時間で目標達成

2025/11/04 07:15 

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 広島県竹原市の竹原駅前商店街で4月に発生した火災について、竹原駅前商店街振興組合などが復興資金をクラウドファンディング(CF)で募ったところ、開始から約1時間で目標の1000万円を突破し、最終的には約2500万円が集まった。竹原市は人気アニメ「たまゆら」の舞台として知られ、同組合はたまゆらにちなんだ町おこしに長年取り組んできた。関係者は「多くの方の支援に感謝したい」と喜んでいる。

 「たまゆら」は主人公の沢渡楓が亡父との思い出の町・竹原市に引っ越し、さまざまな経験や出会いを重ねて成長していくストーリー。同組合は10年以上前から、たまゆらに関連したイベントなどを開催しており、県内外から多くのファンが訪れていた。

 火災は4月30日朝に発生。東広島市消防局によると、全焼7棟を含む13棟が被災した。同組合などは、地元の住民に長年親しまれ、たまゆらのファンも集う商店街を復興させるため、8月14日~10月31日にCFで支援を求めていた。同組合の今市恵誉(しげたか)理事長は「しっかりと復興を進め、支援してくださった人たちに恩返ししたい」と話した。【井村陸】

毎日新聞

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