「竹島の日」式典に閣僚出席せず 自民党三役で総務会長が初参加

2026/02/23 05:15 

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 島根県が条例で定める「竹島の日」の22日、松江市殿町の県民会館で21回目の記念式典(県など主催)があり、与野党の国会議員を含む約420人が参列した。高市早苗首相は自民党総裁選で、式典に閣僚を出席させるべきだとの考えを示したが、政府代表は14年連続で政務官となり、古川直季・内閣府政務官が出席した。ただ、自民党三役として初めて有村治子・総務会長が参加した。

 式典で丸山達也知事は「県として国際司法裁判所への単独提訴や『竹島の日』の閣議決定、政府主催の式典開催などを強く求める」などと訴えた。

 古川政務官は「竹島問題は領土や主権に関する重要な課題で、政府は我が国の立場を韓国に伝え、粘り強く対応していく」などと語り、有村氏は「党幹事長の命で来た。領土はどこからどこまでかに思いを致す国民を一人でも多くすることが、平時において最もコストが掛からない安全保障政策だ」と話した。

 続いて竹島問題の調査や研究に功績のあった▽同県隠岐の島町の常角(つねずみ)敏さん(故人)▽松江市の雪吹(ゆぶき)重之さん(50)▽同市の吉田史章さん(74)――に感謝状を贈呈。最後に「竹島の不法占拠を既成事実化する韓国に毅然(きぜん)とした姿勢で対応し、国際社会へ強く訴えること」など7項目の特別決議を全会一致で承認した。

 閉式後、古川政務官は閣僚が出席しなかったことについて、報道陣に「政府内で諸般の情勢を踏まえ、検討した結果、領土問題担当の私が出席した」と答えるにとどまった。

 島根県警は大阪、岡山、兵庫3府県警の応援を含め約540人態勢で式典会場や周辺を警戒した。約25の右翼団体(約75人)が活動し、街宣車約25台を走らせたが、目立ったトラブルはなかったという。【村瀬達男、上野宏人】

毎日新聞

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