和歌山・有田のごみ処理施設計画に暗雲 地元が「推進」を撤回
和歌山県有田市と有田郡3町でつくる有田周辺広域圏事務組合の新ごみ処理施設計画で、建設予定地がある有田市宮原町須谷の須谷自治会が建設推進の白紙撤回を決めたことが分かった。28、29両日に白紙撤回について地区住民の投票を実施し、賛成が反対を上回ったという。建設を受け入れた地元の方針が覆ったことで、計画は行き詰まる事態となりそうだ。
新ごみ処理施設は現在の環境センター(有田川町上中島)の老朽化に伴い、有田川を挟んだ須谷地区の農地約1万7000平方メートルに建設を計画。2023年3月に有田市と有田川、湯浅2町の枠組みで基本計画を策定したが、湯浅町が「追加予算や(建設に反対している)地権者との紛争も予想される」という議会の総意に基づいて昨年離脱したため、組合は1市1町で計画を進めるとした。
一方、須谷地区は18年11月、水害につながる流水の「障害物」として現施設の撤去を求める自治会が新処理施設の建設候補地に手を上げ、21年3月に建設地を須谷地区とするよう組合との覚書が変更された。24年9月には自治会が建設受け入れに承認か不承認かを問う住民投票を実施。組合はその結果から「地元では65%が賛成している」と計画を進める根拠としている。
関係者によると、今回改めて実施した住民投票は、18年の建設候補地への立候補▽21年の覚書の変更▽24年の住民投票――の3件の手続きを白紙撤回する賛否を問うもの。1世帯1票で28、29両日に無記名投票され、開票の結果、賛成が過半数だったという。
湯浅町の離脱などで計画の見直しが必至にもかかわらず、住民や地権者に十分な説明がないまま組合への不信感が高まり、建設受け入れの白紙撤回を求める動きにつながったとみられる。【姜弘修】
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