生成AIで企業家になりすまし… 警視庁が対策のドラマを公開

2026/04/03 11:45 

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 機密情報を目当てに政府機関や学術機関を狙うサイバー攻撃が後を絶たない。インフラを扱う民間企業が標的にされるケースもあり、警視庁が、経営者や会社員向けに注意を呼び掛ける動画を公開した。俳優の神尾楓珠さん(27)や遼河はるひさん(50)を起用し、巧妙化するサイバー攻撃の手口や防衛策を紹介している。

 警察庁によると、例えば、中国系ハッカー集団によるサイバー攻撃は2024年までの5年間で200件を超え、宇宙航空研究開発機構(JAXA)では1万件以上のファイルが流出した。半導体関連企業や防衛省も狙われ、先端技術や安全保障に関する情報が盗まれた可能性がある。

 動画は「要(かなめ)はサイバーセキュリティ ~守らなければ奪われる~」と題したドラマ仕立ての3部作。海外の工作員が生成AIを使って企業家になりすまし、マルウエア(有害プログラム)を仕込んだ契約書をオンラインで交わして情報を盗み取ろうとするといった内容だ。

 こうした手法は、心理的な隙(すき)を突く「ソーシャルエンジニアリング」と呼ばれ、技術面の対策だけでは防げないという。動画はユーチューブで見られる。【最上和喜】

毎日新聞

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