トランプ氏「手遅れになる前に停戦合意を」 イランに圧力強める

2026/04/03 11:10 

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 米国とイスラエルは2日、交戦するイランの各地に激しい攻撃を加えた。1日の国民向けの演説で攻撃の強化を示唆していたトランプ米大統領は「イランは手遅れになる前に(停戦)合意を結ぶべきだ」と述べ、圧力を強めた。

 ◇戦闘収束の兆し見えず

 一方のイランも湾岸諸国にある米国関連施設や米IT大手の施設を標的にするなど徹底抗戦の構えを見せており、戦闘収束の兆しは見えない。

 イランメディアによると、2日に首都テヘランと近郊のカラジを結ぶ高速道路の橋が空爆され、8人が死亡、95人が負傷した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、空爆は米軍が弾道ミサイルやドローンの部品の供給ルートを断つ目的で2回実施したと報じた。

 トランプ氏は自身のソーシャルメディアに橋が崩落する様子の動画と共に「(攻撃は)さらに続く!」と投稿。停戦合意に至らなければイランには「何も残らなくなる」と警告した。

 また、南部ラーレスターン郡では空爆で4人が死亡。イラン保健省は、1920年に設立されたテヘランの歴史的な医学研究センターが甚大な被害を受けたと明らかにした。

 一方、イラン国営テレビによると、イラン革命防衛隊は2日、国内最大級の製鉄所2カ所などが空爆されたことへの報復として、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビなどにある米国関連の鉄鋼・アルミニウム施設を攻撃したと発表した。

 今後もイランの産業施設が攻撃されれば「次の報復はさらに痛烈なものになる」とも表明。バーレーンにあるアマゾン・コムのクラウドコンピューティングセンターなど、米IT大手の施設も攻撃したと明らかにした。

 停戦交渉の行方が不透明さを増す中、ホルムズ海峡を事実上封鎖するなど戦略で優位に立っているとも指摘されるイランは強硬姿勢を強めているとみられる。

 米国の交渉相手の一人とも目されているイランのガリバフ国会議長は2日、X(ツイッター)に「イラン人は血を流してでも国を守る。私たちの故郷に手を出すなら、準備万全で堂々と立ちはだかる。かかってこい」と過激なメッセージを投稿した。【ロンドン福永方人】

毎日新聞

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