「復興への尽力に敬意」 天皇、皇后両陛下の福島訪問 感想全文
天皇、皇后両陛下は6日、長女愛子さまを伴い、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から15年がたった福島県に入り、双葉町を訪問された。両陛下はこの日夜、侍従を通じて「福島の方々の苦難を思い、復興に尽力されてきた方々への敬意の念を新たにしました。今後の着実な復興と人々の幸せを心から願っています」とする感想を公表した。
愛子さまの福島訪問は初めて。災害の記憶や教訓が若い世代に伝わってほしいと願う両陛下の希望を踏まえ、愛子さまの同行が決まった。
ご一家は福島入りした後、双葉町にある「東日本大震災・原子力災害伝承館」を見学。内堀雅雄知事や伊沢史朗町長から復興の課題を聴く機会もあった。7日は富岡町や大熊町、浪江町を訪ねる。
両陛下の感想全文は次の通り。
東日本大震災から15年という年に初めて3人そろって福島県を訪れることを感慨深く思います。今日は内堀知事から東日本大震災がもたらした被害の大きさ、復興に向けたこれまでの福島県の取り組みなどについてお話をうかがい、理解を深めることができました。
その後、双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で花をお供えし、犠牲となられた方々に哀悼の意を表すとともに、これまでの福島の人々の苦難を思い、復興に尽力されてきた方々への敬意の念を新たにいたしました。
この伝承館では、伊沢双葉町長から避難者の帰還の状況や復興に向けた取り組みについてお話をうかがい、また、発災当時の映像や資料の展示、高村館長の説明を通じて地震、津波、原子力発電所の事故という複合災害の被害の大きさや教訓を再認識しました。
そして、つらい経験を自ら語ることを通じて震災の経験や教訓を伝える活動は大変意義深いものであると思いました。また、被災された方々のお話をうかがい、発災直後の状況や長期間にわたる避難生活など皆さんが経験された苦難の一端に触れ、そのご苦労をしのぶとともに、現在も皆さんが地元の復興に力を尽くされていることに深い敬意を抱きました。
その一方で、今なお、さまざまな困難が残されていることや、古里の街に帰ることができない方が多くおられることに心が痛みます。初めて福島県を訪れた愛子にとっても、今回の訪問は被災された方々や復興を担う方々からお話を直接うかがう貴重な機会になることと思います。
私たちそろって、東日本大震災による被害の大きさを肌で感じるとともに、さまざまな苦難を乗り越えてこられた福島の人々の思いを改めて深く心に刻み、災害の記憶や教訓を引き継いでいくことの大切さについて思いを新たにいたします。
そして、福島の今後の着実な復興と人々の幸せを心から願っています。今日は多くの県民の皆さんに温かく迎えていただいたことに、心から感謝いたします。
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