「毎日が必死だった」献花台に遺族ら 熊本地震から10年 益城

2026/04/14 10:12 

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 観測史上初めて最大震度7を2度記録し、熊本、大分両県で災害関連死を含め278人が亡くなった2016年の熊本地震は、前震の発生から14日で10年となった。深刻な被害が出た熊本県益城町の震災記念公園にはこの日、町が献花台を設置。遺族や親しい人を亡くした人が訪れて手を合わせた。

 地震の影響で、熊本県内は住宅約4万3000棟が全半壊となるなど甚大な被害が出た。震源に近い益城町では直接死で20人、災害関連死で25人が認定され、3000棟以上が全壊となるなど町内の98%の家屋が被災した。この10年の間に、公共施設やライフラインの復旧は完了した。

 献花を終えた西村博則町長は「亡くなられた方の冥福を祈り、地震の教訓を伝えていくことや地震前より元気な町をつくることを誓った。生活再建ができていない方もいるので最後の一人まで寄り添って支援していく」と述べた。役場近くに住む古田学さん(79)と妻妙さん(79)は、犠牲になった近所の知人らを思い花を手向けた。夫婦の自宅は全壊し、再建に8年超を要したといい、学さんは「毎日が必死だった。10年はあっという間。周りのみんなと協力し合ってここまでこられた」と振り返った。

 14日夜は震災記念公園で「熊本地震4・14のつどい」が開かれる予定で、町民らが作った竹灯籠(とうろう)をともし、発生時刻の午後9時26分に合わせ、黙とうをささげる。【野呂賢治】

毎日新聞

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