埼玉・八潮の陥没道路、通行止めを一部解除 1年3カ月ぶり

2026/04/15 10:04 

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 埼玉県八潮市で下水道管が破裂し道路が陥没した事故で、現場の通行止めが15日、一部解除された。県道54号線が同日午前10時から、暫定2車線(片側1車線)で通行できるようになった。現場での車両の通行は、事故が起きた2025年1月以来、約1年3カ月ぶり。

 県によると、再開したのは約600メートルの直線道路で、穴の上に長さ約20メートルの仮設の橋をかけた。陥没した交差点は六差路だったが、今回再開したのは東西の2方向のみで、残る4方向は進入不可のまま。交差点の北側では、穴の一部が見える状態となっている。下水道管を増設する「複線化」の工事などに長期間を要するため、本格復旧には5~7年かかる見通し。

 事故は25年1月28日午前9時50分ごろに起きた。交差点の道路に突然穴が開き、走行中のトラック1台が転落。男性運転手は下水道管内に取り残され、遺体は事故から約3カ月後に搬出された。

 県の第三者委員会は陥没原因について、下水から出た硫化水素がコンクリートを腐食させたとしている。下水道管の劣化で隙間(すきま)が生じ、そこに土砂が流入して地中に空洞ができたため陥没に至ったとみられる。

 現場周辺では卵の腐ったような硫化水素の悪臭や、復旧工事による騒音が続き、体調を崩す人が出た。県は、建物の損壊といった直接的な被害を受けた人に加え、半径200メートルの約500世帯・事業所への金銭補償を進めている。金属部品に生じた変色についても、硫化水素の影響が否定できないとして、補償の対象としている。【増田博樹】

毎日新聞

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