「まだバレてない…」認知度低い秋田 「逆手」のポスターでPR

2026/05/11 08:15 

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 「まだバレてない秋田県。」。そんなインパクトのあるキャッチコピーがポスターに躍る。秋田県が7日から始めた観光キャンペーンで、指定のサイトから宿泊施設を予約すると、料金が1人あたり最大で1万2000円の値引きを受けられる。秋田犬や名物、県内の観光名所とともに並んだキャッチコピーは、認知度が低い県の観光を逆手に取った戦略だ。

 「単なる割引キャンペーンにとどまらず、『今すぐ秋田に行ってみたい』という気持ちになるフック(きっかけ)にしたかった」。県観光戦略課の担当者は「バレてない」のキャッチコピーに込めた思いをこう語る。

 観光庁によると、秋田県の昨年の延べ宿泊者数は約293万人。東北6県で最も少なかった。さらに前年の約315万人から20万人以上も落ち込んだ。ハイシーズンの夏季に大雨などに見舞われたことが主な要因に挙げられる。

 「旅行先としての認知度が実力に追いついていない」(県担当者)。そんな現状を打破すべく、考案したキャッチフレーズ。「バレてない」のは、空路で東京から1時間、大阪から1時間半という交通の便の良さ▽国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産が7件▽祭りや温泉など観光コンテンツの充実――など。「ポテンシャル(潜在能力)だらけの『隠れた宝』」として売り出し、「バレる前に(秋田に)行ってみよう」とPRする。

 キャンペーンは「じゃらんnet」「楽天トラベル」「一休.com」「Agoda」の各サイトで予約。宿泊料金が6000円以上で1000円、1万円以上で3000円など値引き額が上がり、宿泊プランの予約で使える「アドオン・クーポン」は最大1万2000円が割引となる。対象は15日チェックインから7月31日チェックアウトまで。県内で宿泊すれば、県内の在住者も値引きを受けることができる。

 キャッチフレーズは観光業回復への一手となるか――。目を引くポスターは東北の各駅などで張られる。県は秋にもキャンペーンの第2弾を検討している。詳細は特設サイト(https://tokutabi.akita-fun.jp/)。【真貝恒平】

毎日新聞

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