広島で被爆死した米兵の遺族 事実伝えた森重昭さんの妻と面会

2026/06/05 08:45 

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 歴史研究家で被爆者の森重昭さんの妻佳代子さん(83)と、森さんが被爆死した最期を明らかにしたB24米爆撃機「タロア号」機長のジョセフ・ダビンスキーさん(当時27歳)の遺族が3日、広島市で面会した。

 平和記念公園(広島市中区)で対面した佳代子さんと、ダビンスキーさんのおいロバート・タタロビッチさん(66)と娘(30)は抱擁を交わした後、手をつないで原爆慰霊碑まで歩き、献花した。

 タロア号は1945年7月28日に旧日本軍の攻撃で現在の広島市佐伯区に墜落、ダビンスキーさんは捕虜になり、同8月6日に爆心地に近い中国軍管区司令部で被爆死した。森さんが99年に遺族に知らせ、翌2000年に名前を記載した原爆死没者名簿が原爆慰霊碑下の奉安箱に納められた。

 佳代子さんは森さんの遺影を手に「重昭本人がここにいたらどれだけ喜んでいたか」と声をかけ、タタロビッチさんは「(原爆慰霊碑周辺の)景色も雰囲気も想像した以上に素晴らしく胸いっぱいだ」と涙を流した。

 その後、3人は森さんがダビンスキーさんら米兵捕虜が被爆死した場所に私費で設置した銘板や墜落現場も訪問した。墜落の目撃者らが保管していたタロア号の破片がタタロビッチさんに手渡された。

 タタロビッチさんは「森さんの『憎しみではなく共感だ』という遺志を継ぐために広島に来た。その思いを娘のような次世代につなげていきたい」と語った。佳代子さんは「人間と人間とのつながりを求め、諦めずに調査を続けた夫の遺志を受け継いでいきたい」と話した。【関東晋慈】

毎日新聞

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