高市首相「平和の実現へ不断の努力」 沖縄慰霊の日あいさつ全文
沖縄は23日、第二次世界大戦末期の沖縄戦の犠牲者らを悼む「慰霊の日」を迎えた。最後の激戦地となった沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で県と県議会主催の「沖縄全戦没者追悼式」が営まれ、参列した高市早苗首相があいさつした。あいさつの全文は次の通り。
令和8年沖縄全戦没者追悼式が執り行われるに当たり、沖縄戦において、戦禍に遭われ亡くなられた御霊(みたま)、戦場に斃(たお)れられた御霊に、謹んで哀悼の誠を捧(ささ)げます。
先の大戦において、ここ沖縄の地は、凄惨(せいさん)な地上戦の場となりました。
罪もない民間人や、県内外出身の兵士の方々など、20万人以上もの尊い命が失われ、沖縄の美しい自然、豊かな文化は容赦なく破壊されました。
平和の礎(いしじ)には、今年、新たに95名のお名前が刻印されました。
多くの夢や希望を抱きながらも、国を、家族を守ろうと戦って斃れた若者たち、我が子の無事を願いながら息絶えたお父様・お母様。
全ての戦没者の皆様の無念と残された御遺族の方々の悲しみを思うとき、本当に胸が締めつけられる思いです。
今日(こんにち)私たちが享受している平和と繁栄は、この地で命を落とされた方々の尊い犠牲と、沖縄の歩んだ筆舌に尽くし難い苦難の歴史の上に築かれたものです。
そのことを改めて深く胸に刻みながら、静かに頭(こうべ)を垂れたいと思います。
我が国は、「二度と戦争の惨禍を繰り返さない」という決然たる誓いのもと、平和を重んじる国家として歩みを進めてまいりました。
これからも、日本人の誰もが、平和で心豊かに暮らせる世の中を実現するため、不断の努力を重ねていくことを、御霊にお誓い申し上げます。
沖縄の皆様には、戦後80年を経た今もなお、米軍基地の集中による大きなご負担を担っていただいております。
在日米軍施設・区域の整理・統合・縮小に取り組むとともに、沖縄の皆様と連携し、駐留軍用地跡地の有効利用を進めてまいります。
令和元年10月に焼失してしまった首里城は、沖縄の皆様のみならず、我が国の誇りです。
復元に向けた取り組みを進めた結果、今年の11月に正殿(せいでん)復元完成式が挙行されます。
首里城は、沖縄戦の際を含め、何度も焼失の憂き目を見てきました。
しかし、この極めて重要な建造物は、諦めずに再建されてきました。
困難を乗り越え、希望を紡ぎ出していく。沖縄の皆様が培われてきたその強さ。強くあらねばならなかった。そのことに、内閣総理大臣として、思いを致しています。
結びに、この地に眠る御霊の安らかならんことを、そして御遺族の方々の御平安を、心からお祈り申し上げます。
令和8年6月23日
内閣総理大臣 高市早苗
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