和歌山2歳虐待死 父母が起訴内容認める 「自分に似ていて…」
和歌山市で2歳の長女を虐待して死なせたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた父親で建設業の平晴流(はる)(26)、母親で無職の菜々美(26)両被告は2日、和歌山地裁(福島恵子裁判長)で開かれた裁判員裁判の初公判で起訴内容を認めた。「間違いありません」と述べた。
2人は2024年秋ごろから当時住んでいた和歌山市の自宅で、長女の流菜ちゃんに暴力を振るい、医療措置も受けさせず、25年7月10日に外傷性ショックで死亡させたとされる。
◇「ストレスのはけ口」検察側が指摘
冒頭陳述で検察側は、流菜ちゃんが生まれて間もなく、親戚から「かわいくない」と言われたことをきっかけに菜々美被告による虐待が始まり、リモコンで流菜ちゃんの頭を殴ったり、足で背中を踏みつけたりしたと説明。晴流被告も「言うことを聞かない」として暴行を加え、2人が流菜ちゃんをストレスのはけ口にしていたと指摘した。
2人は流菜ちゃんを度々自宅に置き去りにして食事量も減らすようになり、死亡時の流菜ちゃんは平均より身長が約11センチ低く、体重も平均の半分程度だったと明らかにした。虐待を隠すため「公園のジャングルジムから落ちたことにする」という口裏合わせの送信記録が2人の携帯電話に残っていたという。
被告人質問で、菜々美被告は自身の幼少期に母親から「ブス」「死ね」と暴言を浴びていたとし、「(流菜ちゃんが)自分に似ている。かわいいと思えなくなった」と述べた。
公判では2人の責任に差があるかが争点の一つとなっている。「責任は同等」とする検察側に対し、晴流被告の弁護側は、食事を食べさせない虐待をしていたのは主に菜々美被告だったとし、量刑の選択に当たって考慮すべきだと主張した。【恒成晃徳、田中志歩】
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