真宗大谷派・東本願寺、門徒外の納骨受け入れへ 「つながりを」

2026/08/08 13:00 

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 日本有数の仏教教団、真宗大谷派の本山・東本願寺(京都市下京区)が早ければ2027年7月にも、門徒ではない遺族から納骨の受け入れを始める。宗祖・親鸞聖人の墓所がある大谷祖廟(そびょう)(同市東山区)などでは受け入れてきたが、本山の東本願寺では17世紀初頭の建立以来初めて。「寺離れ」が進むなか、納骨を通じて寺とのつながりを結び直すのが目的だ。

 東本願寺は幕末に焼失して1895年に再建された際に門徒からの納骨を受け入れ始めた。親鸞聖人の木像を安置している「御影堂(ごえいどう)」(国重要文化財)に年間約8000件が納められている。12万円以上の納付が必要で、門徒は所属寺院を通じて手続きをする。

 ◇新型コロナ機に「寺離れ」加速

 全国に約8500の寺院がある真宗大谷派も宗勢の衰えは隠せない。寺院の解散や合併が相次ぎ、その数は10年間で約170減った。「寺院に所属する者」と定義する門徒の戸数は2022年の調査で約126万戸。12年と比べて約6万6000戸減った。

 新型コロナウイルス禍を機に「寺離れ」や「墓じまい」も加速している。葬儀についても小規模な「家族葬」や葬儀そのものを省略する「直葬」が増え、寺院での葬儀は少なくなった。

 東本願寺の宗務所は「近年はお寺というだけで敬遠され、ご縁づくりのハードルが高くなっている」とする。一方で、寺との縁が薄れたために、納骨先や改葬先に困る人が増えているという状況もある。

 こうした環境の変化を受け、真宗大谷派の宗会議員らでつくる委員会は今年1月、宗派が広く、市民を迎え入れるための施策の一つとして、本山の東本願寺で門徒ではない人から納骨を受け入れることなどを宗派に答申。宗派の予算などを決める宗会は6月、「将来、門徒となる可能性を有する方々」を「門徒に準ずる者」と位置付ける特別措置条例案を可決した。

 ◇納付額は門徒より高く

 東本願寺では、受け入れのために国重要文化財の「阿弥陀堂(あみだどう)」に納骨場所を新たに設ける。必要な納付額は門徒よりも高い金額に設定する方針だ。

 JR京都駅前にある東本願寺は交通アクセスが良く、知名度も高い。担当者は「納骨を機に親鸞聖人の教えに触れてもらい、将来的に寺院とつながっていただけたら」と話す。

 本山に先立ち、真宗大谷派の首都圏での拠点、東本願寺真宗会館(東京都練馬区)では本堂奥に納骨棚を新たに設置し、門徒以外からの納骨の受け入れを7月に始めた。大谷祖廟ではこれまでも所属寺院がない人からの納骨を受け入れてきたが、屋内型の納骨堂を新設するなど受け入れ環境を整備する。

 日本最大の仏教教団である浄土真宗本願寺派は、本山・西本願寺(京都市下京区)での納骨は受け入れていない。本山の飛び地境内地の大谷本廟(東山区)では原則、所属寺院の住職の署名・押印を持参した人に限って受け入れている。【南陽子】

毎日新聞

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