「孫に平和な世界を」 終戦の日、千鳥ケ淵を訪れた人々の願い

2026/08/15 19:16 

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 海外で亡くなった身元不明の戦没者らの遺骨を納める千鳥ケ淵戦没者墓苑(東京都千代田区)には15日朝から多くの人が訪れ、菊の花を供えた。

 千葉県市川市から訪れた田尻洋介さん(82)、瑞子(ずいこ)さん(83)夫妻はいずれも2歳ごろに父を失った。洋介さんの父、清さんは1945年にフィリピン・ルソン島で亡くなった。瑞子さんの父、秀利さんは出征先から戻った後に病死したという。2人とも父の記憶はない。それでも市川市に住むようになってから30年ほど、毎年終戦の日には墓苑で祈りをささげてきた。今は4人の孫に平和な世界を残せるようにと願う。「戦争のない平和な日本に。平和が一番」。顔を見合わせ、ほほえんだ。

 東京都三鷹市の会社員男性(45)は、小学1年の長女(7)を連れて正午前にやって来た。長女は墓苑について紹介する音声案内に耳を傾けていた。男性の亡くなった祖父は、戦争で左肩に銃弾を受けて帰国。自身も子どもの頃、その傷痕についてお風呂で尋ね戦地の様子を語ってもらったという。「戦争の背景には複雑な事象があることや、多くの人を傷つけることなどを、自分も勉強しながら子どもに伝えていきたい」と語った。【小坂春乃】

毎日新聞

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