クマ出没に備え「緊急銃猟」訓練 山形・鶴岡、全国最多の4件実施

2026/08/26 12:32 

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 出没が相次ぐクマに備えようと、山形県鶴岡市は25日、自治体の判断で市街地で発砲できる「緊急銃猟」の訓練を同市内で実施した。市や県警鶴岡署、猟友会員ら約70人が参加し、安全を最優先としながら捕獲する手順を確認した。

 クマによる人身被害が増える中、緊急銃猟は2025年9月に始まった。環境省によると、これに基づいて今月18日までに14道県で80件の発砲がクマに対して行われた。鶴岡市での実施件数は仙台市と並んで全国最多の4件に上る。

 訓練は、体長1メートルの成獣が複数目撃されていた地区で、パトロール中の警察官が倉庫に逃げ込んだクマを発見したという想定で行われた。

 参加者は、日常生活への影響や緊急性など緊急銃猟が実施できる条件を満たし、発射した銃弾が跳ね返る危険性がないかなどを確認。警察が市に通報してから、捕獲するまでの手順を追った。クマが動き出し、安全確保のため、発砲を中止するケースも体験した。

 訓練参加者で、実際に緊急銃猟で発砲しクマを捕獲した経験があるという猟友会員は「クマはけがをすると暴れ回る危険性があり、一発で仕留めるために可能な限り至近距離での発砲が鍵になる」と指摘した。緊急銃猟実施の判断を担う市の担当職員は「迅速さと安全性の確保を両立する難しさがある。慎重に臨みたい」と気を引き締めた。

 鶴岡市では昨年度のクマの出没が過去最多の515件に上り、市街地への出没も相次いだことを受け人員体制を大幅に拡充。緊急銃猟実施の判断権限を持つ職員も2人から9人に増員した。今年度の目撃件数は今月24日までで118件で人身被害も2件発生している。【長南里香】

毎日新聞

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