「高輪築堤」を第2期再開発用地でも一部保存 JR東が発表

2026/10/02 20:28 

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 JR東日本は2日、東京都港区の品川駅と高輪ゲートウェイ駅周辺で進めている再開発事業で確認された日本最初の鉄道遺構「高輪築堤」について、第2期用地(南北約435メートル)で見つかった信号機跡を含む約50メートル分と、大半が線路下などにある約110メートル分の堤を保存する方針を発表した。

 既に開業した第1期を含めた南北約1570メートルの用地のうち、保存されるのは線路や道路の下などにあって掘削工事の予定がない分を含め計約570メートルとなった。JR東は保存範囲について「更なる拡大に取り組み、最終的に範囲を確定する」としている。方針が示され、日本の近代化を象徴する遺跡の保存を巡る議論は一つの区切りを迎えた。

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 高輪築堤は1872(明治5)年に日本初の鉄道が新橋―横浜間で開業した際、東京湾に線路を通すため海上に造られた堤。昭和初期までに埋め立てられ状況が分からなくなっていたが、再開発を巡る工事で2019年に遺構が見つかった。歴史学や考古学の研究者らから保存を求める声が上がり、JR東が設置した有識者による「高輪築堤調査・保存等検討委員会」(委員長・谷川章雄早稲田大名誉教授)で保存方法や範囲が議論されてきた。

 2期用地に関しては25年3月から本格的な議論が始まり、JR東は線路下などの約110メートル分の堤を保存する考えを示した。委員側はJR東の案に加え、建設予定の2棟のビルの間で見つかった信号機跡を含む約50メートルと、鉄道が敷設されていたことが分かるよう別の場所で100メートル以上の堤も保存するよう求めていた。

 当初JR東は計画変更に難色を示したが、今年7月の会議で約50メートルのスペースをビルなどの施設の設計を変えて保存する方針を報告した。委員側は9月の会議で、保存範囲を可能な限り長い区間にわたって広げるよう求め、JR東が「取り組む」とする文言を入れた今回の方針がまとめられた。

 1期用地では今年3月に複合商業ビルなど5棟による「高輪ゲートウェイシティ」が開業しており、保存して国史跡となった計約120メートル分については、来春に展示公開する予定。【高島博之】

毎日新聞

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