貴景勝が現役引退、年寄「湊川」を襲名 常盤山親方「よくやった」

2024/09/20 20:56 

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 日本相撲協会は20日、元大関で幕内優勝4回の関脇・貴景勝(28)=本名・佐藤貴信、常盤山部屋=が現役引退し、年寄「湊川」を襲名したと発表した。協会の理事会で承認された。21日に東京・両国国技館で引退の記者会見を行う。

 引退届を提出した師匠の常盤山親方(元小結・隆三杉)は20日、「18日夜に貴景勝が部屋に来て、引退の意向を伝えてきた。(貴景勝には)『よくやった』と伝えたい」と報道陣の取材に答えた。

 突き押しを武器に大関在位通算30場所の貴景勝は兵庫県芦屋市出身。埼玉栄高3年だった2014年、在学中のまま貴乃花部屋(当時)に入門すると、秋場所に初土俵を踏み、17年1月の初場所で新入幕を果たした。元貴乃花親方(元横綱)の退職で部屋が消滅し、千賀ノ浦部屋(20年11月の九州場所後から常盤山部屋)に移籍した直後の18年九州場所で、22歳で初優勝した。19年3月の春場所後に大関昇進。在位2場所で転落したが、1場所で復帰した。

 だが、首の痛みに苦しみ、今年7月の名古屋場所で5勝10敗に終わり、2場所連続の負け越しで大関から2回目の転落。10勝以上を挙げれば大関に復帰できる9月の秋場所に臨んだが、ほとんど相撲が取れない状態で初日から2連敗。3日目の10日から休場していた。【岩壁峻】

毎日新聞

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