殿堂入りのイチロー氏「ナメた子供は叱る。ナメた大人も叱る」

2025/01/16 15:32 

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 日米通算4367安打のイチロー氏(51)は16日、日本の野球殿堂入りにあたりコメントを発表。これまでの活躍の要因について「多くの人が常識だと思っていることを疑い、大事な決断は自らしてきました。第三者の意見ではなく、感性に基づき行動してきたことは大きな要因の一つだと思います」と語った。

 イチロー氏のそのほかの一問一答は以下の通り。

 ――最も印象に残っている場面やプレーを挙げてください。

 イチロー氏 2018年5月に選手としてはプレーできなくなり、そこから練習だけの日々を経て19年に東京ドームで引退を迎えたことは、人生の大きな支えになると思います。

 ――野球界での行き過ぎたデータ偏重に警告を発していらっしゃいます。

 ◆長い時間をかけて築いてきたことには理由があります。一時的な利益のために大切なものを失ってほしくない。大胆な変化には良いこともありますが、気がついたときには手遅れということはよくあることなので、その判断は慎重すぎるくらいのスタンスで。

 ――日本の野球に足りないところ、アメリカ野球の方が優れている点があれば、教えてください。

 ◆規制の多い日本では、一定世代以下はキャッチボールすら特殊なスキルになってしまった。アメリカでは今も野球は近くにあり、世代を超えて継承されているように見えます。

 ――男女問わず、高校世代とのつながりを大事にされ、熱心に指導されています。突き動かしているエネルギーの源泉は何でしょうか。また、高校生と接する際に大事にされていることを教えてください。

 ◆さまざまな場面で「必要なことすら伝えられない」と嘆く先生や指導者たちの声を聞きます。野球を通じて、社会に出てからのきっかけになってくれればという思い。ナメた子供は叱る。

 ――今後取り組んでみたいことがあれば教えてください

 ◆ナメた大人も叱る。

毎日新聞

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