イチロー、岩瀬仁紀、掛布雅之ら4氏が野球殿堂入り

2025/01/16 15:30 

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 野球殿堂博物館(東京都文京区)は16日、今年の野球殿堂顕彰者として、日米通算4367安打を放ったイチロー氏(51)、日本プロ野球史上最多の407セーブを挙げた岩瀬仁紀氏(50)、阪神の主砲として活躍した掛布雅之氏(69)、元セ・リーグ審判部長の富沢宏哉氏(93)の4人を選出した。イチロー氏は今年、米国の野球殿堂入りも確実視されている。

 イチロー氏と岩瀬氏は、元プロ野球選手が対象となる競技者表彰のうち「プレーヤー表彰」で選出。掛布氏は監督、コーチ経験者や引退から21年以上経過した選手らが対象の「エキスパート表彰」で、富沢氏は、元審判員やアマチュア野球関係者らが対象の「特別表彰」でそれぞれ選ばれた。

 イチロー氏は、愛知・愛工大名電高から1992年にドラフト4位でオリックスに入団。94年にプロ野球史上初のシーズン200安打を達成した。2001年にポスティングシステムで米大リーグ・マリナーズに入団し、日本人野手で初の大リーガーとなった。この年は242安打、打率3割5分、56盗塁でア・リーグの最優秀選手(MVP)と新人王を同時受賞し、首位打者と盗塁王も獲得した。04年には大リーグ記録を84年ぶりに塗り替えるシーズン262安打を達成。19年春、野球殿堂博物館のある東京ドームで行われた大リーグ公式戦のマリナーズ―アスレチックス戦を最後に現役を引退した。

 岩瀬氏は99年にNTT東海からドラフト2位で中日入り。中日で主に抑えとして活躍し、18年に日本プロ野球最多記録の通算1002試合登板、通算407セーブを達成。この年限りで引退した。

 掛布氏は74年にドラフト6位で阪神に入団。主砲として、本塁打王に3回輝くなど活躍し、「ミスタータイガース」として愛された。

 富沢氏は社会人野球の審判を経て55年、セ・リーグの審判採用試験に合格。59年の巨人―阪神(後楽園)の「天覧試合」に左翼外審で出場し、72年には米国のアル・ソマーズ審判学校へ自費留学した。80~89年にセ・リーグ審判部長。通算3775試合に出場した。殿堂入りは計222人(競技者表彰107人、特別表彰115人)になった。【岸本悠】

毎日新聞

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