旧安倍派の元会計責任者の参考人招致 野党が改めて要求 裏金事件

2025/01/16 19:24 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 立憲民主党の笠浩史国対委員長は16日、自民党の坂本哲志国対委員長と国会内で会談した。笠氏は自民の派閥裏金事件を巡り、旧安倍派で会計責任者だった松本淳一郎元事務局長について、通常国会の衆院予算委員会での参考人招致を改めて求めた。

 これに対して坂本氏は、参考人招致に向けた予算委での議決について「物理的に阻止することはしないが反対する」と述べた。予算委では野党側が委員の過半数を占めているが、松本氏は出席に否定的な意向を自民に伝えている。

 会談に先立ち、野党側は、2025年度当初予算案の審議入りは、松本氏の参考人招致の議決を前提とするとの方針で一致した。

 会談後、笠氏は記者団に、参考人招致の議決に向けて「安住淳委員長(立憲)と現場の各理事の判断でやっていただく」と述べた。坂本氏は、松本氏が執行猶予付きの有罪判決が確定していることを踏まえ「執行猶予中に尋問をするということは、立法府としてやるべきではない」と記者団に述べた。

 通常国会は24日に召集される。政府・与党は30日にも予算案の審議を始めたい考えで、予算委ではそれまでに松本氏を参考人招致するかどうかを議決する見通しだ。【池田直、森口沙織】

毎日新聞

政治

政治一覧>

写真ニュース