韓国警護庁、拘置所周辺でも尹氏を守る 大統領想定せず法律規定なし

2025/01/16 23:43 

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 韓国の高官犯罪捜査庁(高捜庁)に内乱などの容疑で逮捕され、ソウル拘置所に収容された尹錫悦大統領に対し、大統領警護庁の要員が警護を続けている。韓国メディアによると、尹氏が高捜庁からソウル拘置所に移送された際も、警護庁の要員らが拘置所周辺に危険物がないかなどをチェックしたという。

 韓国の現職大統領が拘置所に収容されるのは初めて。警護庁について定めた法律は大統領が拘置所に入ることを想定しておらず、関連の規定がない。

 聯合ニュースによると、尹氏は逮捕された際に大統領公邸からソウル郊外の果川市にある高捜庁の庁舎までの移送で、警護庁の車両に乗った。また高捜庁からソウル拘置所へも警護庁の車両で移送された。警護庁は尹氏がソウル拘置所に収容される前に、拘置所側と事前に協議。拘置所の了解を得たうえで、警護を続けるとみられる。

 ただ、尹氏の独房のある塀で囲まれた保安区域内まで警護することは許されていないようだ。韓国メディアによると、警護庁の要員らは保安区域外の事務庁舎で待機しているという。【果川・福岡静哉】

毎日新聞

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