社会人野球の第６７回ＪＡＢＡ岡山大会は第４日の１７日、岡山県倉敷市のマスカットスタジアムと倉敷市営球場でリーグ戦６試合があり、４強が出そろった。

　Ｂ組のトヨタ自動車はともに２連勝で迎えた西部ガスに１２―３で快勝し、準決勝に進んだ。パナソニックはツネイシブルーパイレーツを３―１で降した。

　Ｃ組はエナジックがＪＲ北海道クラブに５―４で勝ち、１勝２敗とした。ＪＲ北海道クラブも１勝２敗。既にリーグ戦を終えていた三菱自動車倉敷オーシャンズとＪＲ西日本が２勝１敗で並び、直接対決で勝利した三菱自動車倉敷オーシャンズの４強入りが決まった。

　Ａ組は準決勝進出を決めている三菱重工Ｗｅｓｔがシティライト岡山に７―６でサヨナラ勝ちし、３連勝とした。日本製鉄かずさマジックは伯和ビクトリーズを６―１で降した。

　Ｄ組は四国銀行が日本新薬に１３―９で勝利した。

　準決勝２試合と決勝は１８日にマスカットスタジアムで行われ、準決勝はＪＦＥ西日本―三菱自動車倉敷オーシャンズ、三菱重工Ｗｅｓｔ―トヨタ自動車に決まった。【石川裕士】

　◇トヨタ自動車・後藤凌寿投手

　＜２番手で登板し、２回１失点。今月のＪＡＢＡ静岡大会決勝では先発して一回途中で降板していた＞

　（静岡大会後、チームのエースの）嘉陽さんに「考えすぎ」と言われた。もう一度、しっかりと腕を振ることを意識した。今日は吹っ切れて、自分のピッチングを出して楽しめた。

　＜１５０キロ台の直球を武器とする剛腕。新人だった昨年は日本選手権で救援として活躍し、優勝に貢献した＞

　救援も投げていて楽しいが、先発にこだわりたい気持ちがある。先発で投げさせてもらうには、変化球でも真っすぐでもカウントを稼げて、三振も取れることが大事。満遍なく、うまく投げられるようになりたい。

　＜三重・四日市商高、東北福祉大を経て入社２年目。プロ野球のスカウトからも注目されている＞

　大学の頃もドラフトは考えず、チームの勝ちを意識していた。昨年は日本選手権で優勝させてもらったが、今年は「都市対抗優勝」という大きな目標がある。まずはそれを目標にして頑張りたい。