<football life>降格圏に沈むJ1横浜マリノス、選手も「受け止めきれない」苦境
サッカー・J1の横浜F・マリノスが苦しんでいる。今季のリーグ戦は11戦を消化して、わずか1勝にとどまる。16日はホームの日産スタジアムで清水エスパルスに屈辱的な逆転負けを喫した。1993年のJリーグ開幕当初から一度もJ2を経験したことがない名門が、降格圏の18位に沈む。
「最後に3失点してしまうチームの勝負弱さが……何でだろうって。今はまだ受け止めきれていない」
2―0から3点を奪われて敗れた清水戦後、横浜マの植中朝日選手は声を絞り出した。
チームは前半29分に先制し、試合を支配した。後半開始早々には植中選手の追加点で、6戦ぶりの勝利に近づいた。
だが、布陣変更で打開を図った清水の勢いにのまれるように、前へボールを運べなくなると、その後は次々と失点を重ねた。
横浜マは今季、アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)では順調に勝ち上がって8強入りを果たし、頂点を目指している。その中で過密日程に悩まされてきた。
植中選手は「連戦もあるし、メンバーもそんなに多く入れ替えていないので、途中で(プレーの)強度が落ちてしまった」と語る。
副主将の松原健選手は試合後、ゴール裏のサポーターに向けてあいさつした際、泣き崩れるようにその場から動けなくなった。
「大ブーイングでもおかしくない」と覚悟していた中で、声援を送り続けるサポーターに感情を揺さぶられたという。
横浜マには「どんな時でも俺たちがそばにいる」という歌詞のチャント(応援歌)がある。
松原選手は「サポーターの皆さんはその歌を体現してくれている中で、僕たちが(横浜マらしさを)なかなか表現できていない。もどかしい気持ちがある」と苦悩を打ち明けた。
2019年以降の6シーズンでJ1優勝2回、2位が2回。「アタッキングフットボール」と呼ばれる超攻撃型のスタイルで好成績を挙げてきた。華麗なパスワークで相手守備を崩し、最終ラインを高く保って相手陣内に押し込み続ける。21~23年は3季連続でチーム総得点がJ1最多だった。
だが、超攻撃型は転換期を迎えている。昨季はJ1で4番目に多い62失点を喫したことが響き、9位と不本意な結果に終わった。
今季から指揮を執るスティーブ・ホーランド監督の下では「アタッキングフットボール」を継続しつつ、守備の改善を図っている。
ここまで攻守のバランスを取ることに試行錯誤している。開幕から8試合では計6失点に抑えながら、わずか4得点でチームのアイデンティティーが揺らいだ。
直近の3試合は計6得点と攻撃で改善が見られるが、計8失点と今度は守備が崩れている。さらに最終盤の失点や逆転負けで勝ち点を落とすショッキングな試合が続いている。
ホーランド監督は「本当に厳しい状況。そこはうそをつけない」と率直に語る。
清水戦終了時点で1勝5分け5敗。横浜マは同じ18位で並ぶアルビレックス新潟、最下位の名古屋グランパスとは同じ勝ち点8だが、試合の消化は1試合多い。
松原選手は「勝つこと以外、今の僕らには何も必要ない」と言い切る。
20日の浦和レッズ戦後はサウジアラビアに渡り、同地で準々決勝以降が集中開催されるACLEの戦いを控える。チームの立て直しへ、待ったなしの状況だ。【高野裕士】
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