「母の日」の１１日、仙台市などで行われている社会人野球の大会で選手がピンクのソックスや野球用具を身につけてプレーし、球場を鮮やかに彩った。

　ＮＴＴ東日本の選手は、ソックス、靴ひもだけでなく、まぶしさを軽減するために野球選手が目の下に貼るシール「アイブラック」もピンク色に変えて登場し、試合を盛り上げた。

　七十七銀行やＪＲ東日本東北といった地元・東北の選手たちもピンク色のリストバンドなどを身につけた。

　企画したのは、社会人野球の「ＪＡＢＡ東北大会・仙台ターミナルビル」を主催するＪＡＢＡ東北地区連盟。母の日にちなみ、出場チームに協力を呼びかけた。

　審判団はポロシャツだけでなく、ボールケースまでもピンク色に。連盟スタッフはピンクのジャケットに加えて、麦わら帽子にピンクのバンダナを巻くおしゃれ着でグラウンドを整備した。

　ＮＴＴ東日本の丸山雅史選手は「ピンク色を身に付けることで『母の日なんだな』と感じました」と話し、七十七銀行の熱田光俊選手は「母が見に来てくれたので、ホームランボールが手元に戻ってきたら渡したいです」と感謝の思いを語った。【下河辺果歩】