「Hondaはどこでも勝てるんだ」 本領発揮の長打攻勢 都市対抗

2025/07/03 21:33 

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 ◇第96回都市対抗野球大会東京都2次予選・第3代表決定戦(3日、神宮球場)

 ◇○Honda9―2JR東日本●(Hondaは2年ぶり38回目の出場)

 「Hondaはどこでも勝てるんだという姿を見せて、1年後にいい思いをしたい」

 昨季、埼玉県野球協会から東京都野球連盟に所属変更し、挑んだ東京都2次予選で敗退した直後、主将の辻野雄大は誓っていた。

 あの悔しさを晴らすかのような長打攻勢で、Hondaが東京都代表として都市対抗出場を決めた。

 三回に3点を先取すると、五回に4番・藤野隼大が左翼席に3ランをたたき込んだ。七回にも2本のアーチが飛び出し、突き放した。

 藤野は「投手もしっかり守ってくれて、勢いに乗れた。チームとして中盤、終盤の得点を課題としていたので、理想的な攻撃ができた」と喜んだ。

 昨季は代表決定戦にすら進めずに敗退。都市対抗本大会の連続出場は「7」で途絶えた。その大きな悔しさを糧に、それぞれが力を伸ばしてきた。

 今回の予選前、多幡雄一監督は選手たちに「自分たちがやってきたことを信じて、信念を持って戦おう」と声をかけた。前日の第2代表決定戦では逆転負けしたが、しっかり切り替えることもできた。

 2年ぶりの本大会出場を決め、辻野は「1年間、長かった」と安堵(あんど)した後、「目指すのはあくまでも日本一」と力を込めた。

 見据えるのは、5年ぶり4回目の都市対抗制覇だ。【円谷美晶】

毎日新聞

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