不動の4番・外山優希 SUBARUを第1代表に導く4打点 都市対抗

2025/07/03 21:27 

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 ◇第96回都市対抗野球大会北関東2次予選・第1代表決定戦(3日、群馬・太田市運動公園野球場)

 ◇○SUBARU5―4日本製鉄鹿島●(SUBARUは3年連続30回目の出場)

 SUBARUは試合の度に打順が変わる。その中で唯一不動なのが4番・外山優希だ。専修大から入社2年目の外山が、4打点の活躍で7年ぶりの第1代表にチームを導いた。「気持ちいいですね」

 3連打で1点リードした後の五回1死二、三塁で左打席に入る。「最初のスイングは思い切りいこうと思っていた」。日本製鉄鹿島の先発・佐田健介の初球、フォークを強振した。打球は中堅のバックスクリーンに飛び込む3ランとなり、走りながら右手を突き上げた。

 一回2死一塁では直球をとらえて左翼への先制二塁打としていた外山は、「(四回の)第2打席はフォークで打ち取られた。初球は真っすぐはないな」と読んだ。

 佐田とは昨年の第1代表決定トーナメント準決勝でも対戦し、九回1死まで無安打に抑えられた苦い記憶がある。その時に初安打を放ったのも外山だった。

 今年の打線は昨年とは粘りが違う。三回に2番・藤原龍之介がファウル6球で粘って計11球を投げさせるなど、佐田は四回までに90球を要していた。外山が本塁打にしたのは佐田の106球目だった。

 目標に掲げた第1代表を獲得した就任1季目の小川信監督は「ホッとしたのと選手がすごく成長したのといろいろあって」と試合後、うれし涙を流した。【武藤佳正】

毎日新聞

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