王将戦4連覇の藤井聡太王将 家族を思って選んだ記念品とは 就位式

2025/07/03 18:32 

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 ALSOK杯第74期王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)を制して4連覇を果たした藤井聡太王将(22)の就位式が3日、東京都港区の明治記念館で開かれた。藤井王将自ら選んだ記念品として「ポータブル電源とソーラーパネル」一式が贈られた。

 藤井王将にチョイスの理由を尋ねると「災害時用に自宅にあったらいいと常々家族と話していたので、せっかくの機会なので選びました」。

 ポータブル電源をフル充電しておき、災害などで停電した時には電化製品を使うことができる。さらに、太陽が出ている時はソーラーパネルを自宅の庭に出して電気を補うのだという。

 「電源は1キロワット時まで充電できる比較的容量の大きいもの。ドライヤーや電子レンジも使えるくらいの出力があります」

 研究熱心な藤井王将。「災害時でも将棋の研究ができるようにするためでは?」と尋ねると笑って否定した。

 「研究用パソコンは2台あって、消費電力は合わせて1キロワットくらいになりますから」

 研究に使おうとすると1時間で充電が空っぽになる計算だ。今回は災害時の家族を思っての選択だった。

 王将就位式の副賞は王将自ら指定するのが恒例になっている。藤井王将は、2022年には買い替えを考えていたドライヤー、23年は自宅での将棋研究用のデスクチェア、24年は運動不足解消を図るフィットネス自転車をそれぞれ選んでいる。【丸山進】

毎日新聞

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