日ハムの「夏男」レイエスが豪快満塁弾 首位争いのチームに活力

2025/07/09 22:20 

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 ◇○日本ハム13―1ロッテ●(9日・ZOZOマリンスタジアム)

 日本ハムのスラッガー・レイエスにとって今年も「熱い」夏がやってきた。初回に放った満塁本塁打は、うだるような暑さを吹き飛ばす豪快な一発だった。

 「グランドスラム・レイエス!」

 初回、相手先発・石川柊太の立ち上がりを攻め立て無死満塁の絶好機で右打席に入ると、レフトスタンドの日本ハムファンは大合唱。高まっていく期待に、「一発」回答で応えた。

 「外野に運ぶ意識だった」という2球目、狙っていた直球を強振すると、打球はZOZOマリンスタジアムの風を切り裂き、右翼席へ吸い込まれた。

 試合開始からわずか10分ほど。早々に試合の主導権を握った一打に「アグレッシブに打ちにいったことが良い結果になった」と喜んだ。

 中南米・ドミニカ共和国出身で来日2年目。昨季は8月の月間MVPに輝き、シーズンの25本塁打のうち、21本は7~9月の間に放った。

 今季は「以前は何(の球種)が来るんだろうと考えていたが、来たボールに反応して打つ」とシンプルな思考に変え、7月に入ってから6日の楽天戦でも満塁本塁打、打率も4割超えと、「得意」の夏場に本領を発揮しつつある。

 首位争いを展開するチームはこれで今季2度目の5連勝。「(先のことは)ワカラナイ」と流ちょうな日本語でおどけながらも、「いつもチームに貢献したいと思っている」とレイエス。日本で迎える2年目の夏も、チームにとって厳しい暑さを乗り切る最高の活力剤となる。【牧野大輔】

毎日新聞

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