「二刀流」山梨学院・菰田、六回までノーノー「一つの成長」 甲子園

2025/08/12 11:57 

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 全国高校野球選手権大会は第7日の12日、阪神甲子園球場で2回戦があり、山梨学院が聖光学院(福島)に6―2で勝利して9年ぶりに初戦を突破した。

 投打「二刀流」で注目される菰田陽生(はるき)投手(2年)は「7番・投手」で先発。直球主体に攻めて高校の公式戦で自身最長となる七回途中まで投げ、1失点と好投した。

 一回にはこの日最速の147キロをマークし、六回まで無安打無得点の投球だった。

 試合後の主なコメントは以下の通り。

 ◇山梨学院・菰田陽生投手

 今年の夏の大会では初めての先発だったが、6回3分の1を投げられたのは一つの成長。ここからもう一段階上げていきたい。

 最少失点で投げようと思っていた。後ろには絶対に抑えてくれる投手がいるので、打たせて取る投球をした。

 <出力は抑えめで投げていたように見えた>

 少しでも打たせて取るために。8割ぐらいの力で投げた。

 <今春の選抜では自己最速の152キロをマーク。この日のマックスは147キロだった>

 これが自分の今のマックスだと思います。

 <先発はいつ以来か>

 昨年の秋の県大会2回戦以来。(甲子園の)マウンドは(センバツ以来)2回目。ここに立たせてもらうと良い経験ができる。

 <六回まで無安打無得点>

 意識はしていなくて、自分は抑えることだけを意識していた。まずはこの試合に勝つことだけを考えていた。(ストライク)ゾーンに投げてしっかりと落ち着いて投げることだけ考えた。

 <秋から比べてボールに角度がついた>

 ずっとセットポジションで投げていたが、ワインドアップに変えて、こっちの方が勢いが付いたと思う。夏の山梨大会の途中から変えた。

 <七回に初安打を許したが、疲れか>

 聖光学院は点を取られた後に取り返してくるチームなので、先頭打者を抑えたかったが打たれてしまい、得点に絡んだ。そこが一つ駄目だった部分なので、次は点を取られた後を意識して投げたい。

 <完投は見据えていたか>

 いや、自分はロングイニングは投げられない。後ろには檜垣(瑠輝斗投手)がいるので、そこまでしっかりと自分の投球をすることだけを考えていた。

 <高校での最長投球回数は>

 今日が初で(5回以上投げたことも)高校時代ではないと思う。

 <投打「二刀流」は今後も続けていくか>

 変えない。投球は今のまま(練習を続けて)いけばいいと思うが、打撃がまだまだなので、もう一つ上げていきたい。

毎日新聞

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