「走り」に集中してU18W杯盗塁王 挽回狙って「気比魂」貫く
野球のU18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)で準優勝した日本代表で1番打者を務めた、敦賀気比(福井県敦賀市)の岡部飛雄馬選手(17)が、7盗塁で「大会盗塁王」に輝いた。打率も4割を記録した岡部選手は、リードオフマンとして世界トップクラスの活躍を見せた。大会を終え、「日本代表でも敦賀気比で学んだ野球を貫いた」と胸を張った。
◇全9試合出場、出塁率5割超
岡部選手は遊撃手、右翼手として全9試合に出場し、5割を超える出塁率を記録。盗塁では、捕手が送球すらできない場面もあった。2次リーグ・米国戦の勝ち越し二塁打や、パナマ戦のサヨナラスクイズなど、勝負所での活躍も目立った。
岡部選手は「意識も技術も高い選手ばかりで、出塁、盗塁に集中できた」と振り返る。岡部選手は攻守に万能。主将を務めた敦賀気比では、出塁も適時打も、守備も精神的支柱もすべて求められたが、日本代表では周囲のレベルの高さに助けられ、いつも以上に持ち味を引き出させた。
一方で、プレースタイルは「いつも通りだった」とも話す。その象徴が2次リーグの米国戦。五回のピンチの場面で失点につながる悪送球をしてしまったが、「反省は試合が終わってから」と下を向かず、延長タイブレークで決勝打を放った。
◇甲子園は初戦敗退
敦賀気比では、中心選手の岡部選手の態度はチームの士気に直結する。ミスした後の振る舞いにも自覚を求められており、その通りにプレーした結果だった。
「気比魂」を代表にも持ち込んだのには理由がある。
甲子園では初戦敗退し、“最後の夏”が終わった。試合後、東哲平監督と国本開部長が、選手全員の前で「負担をかけすぎてごめんな」と頭を下げてくれた。異例の行動を意気に感じる半面、「夏の甲子園でも去年の神宮大会でも自分が先発して失点した。昨年のセンバツでもエラーをした。何もお返しできていない」とふがいなさも感じた。それでも、自分にはまだ高校野球が残っている。「代表戦で挽回すると決めた」
◇卒業後は社会人野球へ
肘の故障経験があったことから、あえて冬にボールを握れない雪国の敦賀気比を勧めたのは父、烈雄さん(43)。高校最後の試合となったW杯決勝もスタンドで見つめ、「悩みながら成長してチームを引っ張った息子を誇りに思う。代表での野球も含め、すべてが『敦賀気比』だった」と目を細めた。
卒業後は社会人野球に進む。身長165センチと小柄で、目指すのは「体の小さい子どもに夢を与えられる選手」。岡部選手は「プロを目指すには足りないところがたくさんある。まずは社会人として、私生活から見直して人間性を高めたい」と語った。【高橋隆輔】
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