鵜沢飛羽、19秒台へ「自分の走りしたい」 男子200m 世界陸上

2025/09/18 10:15 

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 ◇陸上世界選手権(17日、東京・国立競技場)

 ◇男子200メートル予選6組3着(20秒39)=鵜沢飛羽(JAL)

 目指してきた東京開催の世界選手権。鵜沢飛羽(JAL)は「うれしくて、ほぼ泣きそうになった」

 国立競技場の大歓声に背中を押され、先頭に並ぶようにコーナーを抜けた。後半も悠々とした走りで、トップに0秒21まで迫る20秒39をマーク。2大会連続の準決勝進出にも、「もうちょっと何か良い動きできないかなと思った」と慢心はない。

 鵜沢は筑波大3年時からこの種目で日本選手権を3連覇中。国内では向かうところ敵なしだ。ただ、初出場した前回2023年のブダペスト大会、24年パリ・オリンピックは準決勝で涙をのんだ。

 世界との壁を感じた中、03年に末続慎吾が出した20秒03の日本記録更新と日本選手初の19秒台を目標に掲げてきた。7月の日本選手権は自己ベストタイの20秒12で優勝。圧巻の走りを見せたが「まだ世界で戦えるタイムではない」と表情は硬かった。

 そこから2カ月。重点的に取り組んできた後半の伸びのある走りを発揮して、まずは予選を突破できた。決勝の一点のみを見つめる鵜沢は「周りの空気にのみ込まれずに自分の走りができれば一番」と自信をのぞかせた。【高橋広之】

毎日新聞

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