ソフトバンクに驚きのスタメン 谷川原健太捕手が外野手で大活躍

2025/09/17 22:59 

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 ◇○ソフトバンク11―8西武●(17日・みずほペイペイドーム)

 ソフトバンクのスタメンに驚きがあった。10年目で強肩強打の捕手、谷川原健太が「7番・右翼」で先発に名前を連ねたからだ。

 まず二回に守備で仕事をした。「練習でも捕ったことがなかった」という右中間への大飛球に反応した。フェンス際まで走り、最後は体をいっぱいに伸ばして好捕した。

 次は1点を追うその裏の攻撃だ。無死一、二塁で打席に入ると「最悪でも走者を進められれば」と初球でセーフティーバントを成功させた。この回一挙7得点のビッグイニングへの流れを作り、勝利に貢献した。

 今季のチームは主力にケガ人が多い。普段は右翼を守る近藤健介は、腰などのケガの影響で守備につけない日々が続く。

 9月上旬に小久保裕紀監督は「オプションの一つとして」と、外野手としての出場経験がある谷川原に出場の可能性を伝えていた。

 そこからはチームの打撃練習でも守備に入って練習を積んだ。この試合での先発の可能性を告げられたのは15日の試合後だったという。

 今季は捕手一本で勝負するつもりだったが、「試合に出られるなら良い。優勝に貢献したい」。マジックを1桁にしたチームに新しいオプションが加わった。【林大樹】

毎日新聞

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