強豪オーストラリアに肉薄 リーチ・マイケル、攻守に貢献 ラグビー

2025/10/25 20:40 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ◇ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ(25日、東京・国立競技場)

 ◇○オーストラリア代表19―15日本代表●

 過去6試合の対戦で一度も勝ったことがない強豪相手に、日本は最も肉薄した。原動力は、攻守に献身的な姿を見せたベテランのリーチ・マイケルだ。

 史上2人目の日本代表90キャップに到達する節目だったが、「特に意識はしなかった」と眼前の試合に集中していた。

 オーストラリアの攻撃にひたすら耐え忍んだ前半から一転し、攻撃の形ができ始めたのは後半12分。ラインアウトを起点にした攻撃に参加し、勢いを付けて前進しながらパスを受け取った。トライラインへの距離をぐっと縮め、竹内柊平のトライにつなげた。

 「すごいバテた。どうやって踏ん張ろうかと思った」と語るほど序盤から飛ばした。プレーが止まると膝をついて呼吸を整える場面があったが、すぐに立ち上がってボールを追いかけ続け、力を出し切った。後半28分に退く時には、国立競技場に集まった4万1612人から万雷の拍手が送られた。

 試合後は「勝たないといけない試合だった」と悔しさをにじませつつ、4点差の惜敗に「自分たちの可能性は見えた」とも語った。

 2年後のワールドカップ(W杯)を見据えて若手の成長が目立つ日本代表の根底を支える。「まだまだ成長できる。頑張りたい」【川村咲平】

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>