義ノ富士「あの一番があったから今がある」 学生相撲で学んだこと
第103回全国学生相撲選手権大会(毎日新聞社、日本相撲連盟など主催、大正製薬、伊藤園協賛)=以下、選手権=は11月1、2両日、堺市堺区の大浜公園相撲場で開かれる。1日は学生横綱を決める個人戦があり、2日は団体戦で、全国33校が熱戦を繰り広げる。日大時代の2023年に学生横綱となり、大相撲でも進境著しい義ノ富士(24)=伊勢ケ浜部屋所属、本名・草野直哉=に学生時代の思い出や、後輩たちへのメッセージを聞いた。【大村健一】
華々しい成績を挙げた学生生活は「楽しかったですね」と振り返る。
九州の名門・文徳高(熊本)から、学生出身で初の横綱・輪島(故人)をはじめ、多くの名力士を輩出した日大に進学。1年生で全国学生相撲個人体重別選手権大会(以下、体重別)の無差別級で準優勝し、2、3年生では連覇を達成した。4年生の時は主将を務め、世界相撲選手権の重量級を制するなど国際大会でも活躍し、選手権でも学生横綱の座をつかみ取った。
しかし、最も印象に残っているのは敗れた一番だという。学生横綱を獲得した翌日、集大成として臨んだ団体戦。2連覇を目指すチームは危なげなく勝ち進み、決勝の近大戦は先鋒(せんぽう)を託された。
対戦相手は三田大生選手(現十両・三田)だった。立ち合いから一気に土俵際まで追い込み、もろ手突きで仕留めたと思った瞬間、左からの突きで体(たい)を入れ替えられ、ばったりと倒れた。
チームは勢いに乗り切れず、優勝も逃した。「あの一番があったから『てんぐ』にならずに済みました。相撲の厳しさを知ったからこそ今があると思います」
数々の栄冠を引っさげ、後悔も胸に刻み、昨年5月の夏場所で本名と同じ草野のしこ名で初土俵を踏んだ。今年3月の春場所で十両に昇進すると、連続優勝で幕内に駆け上がった。新入幕の名古屋場所では終盤まで優勝争いに絡んで11勝。敢闘賞と技能賞も獲得した。
秋場所も千秋楽で勝ち越しを決め、九州場所(11月9日初日)は、しこ名を義ノ富士に改め、東前頭5枚目で臨む。好成績を挙げれば、横綱・大関との対戦や新三役も視野に入ってくる。
卒業後も、学生相撲のことは気に掛けている。「全国レベルの舞台で存分に争ってほしい」と、出場する選手たちにエールを送る。
母校の後輩たちには、もう一つ「注文」がある。
日大は1980年代に7連覇を達成するなど選手権団体戦で最多31回の優勝を誇るものの、近年は他校も力をつけ、実力は伯仲。今年は3年ぶりの優勝を目指す。「自分が生きている間は、最多優勝記録を他校に抜かれないように頑張ってほしいですね」
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