「可能性信じ続けて」 エンゼルス・菊池投手、地元岩手でメッセージ
米大リーグ・エンゼルスの菊池雄星投手(34)が11月30日、出身地の岩手県盛岡市で「岩手だからできる」と題して講演した。小学生の時に所属した地元の少年野球チーム・見前タイガースの選手たちも会場で聴き入る中、「可能性を信じて続けてほしい」と子どもたちにメッセージを送った。岩手県を愛する熱い思いも語った。【山田英之】
菊池投手は「岩手は野球が弱いと言われていた。甲子園の組み合わせ抽選で岩手のチームと対戦が決まると『よっしゃ、勝てる』と思われた」と、母校・花巻東高校に進学する以前の状況を振り返った。中学2年でプロ野球選手になることを宣言した時は笑われた。大リーグ入りした当初も「雄星はすぐ日本に帰ってくる」と言われたという。
「ドジャースの大谷翔平選手も(投手と打者の)二刀流なんて無理だと言われた。何かを達成した人たちも笑われた時期や逆境があった。今でもつらい時期はあるが、みんなこの道を通ってきたんだと考えるようにしている」と語り、「やり続ける能力だけは大事にしている。何事も続けること。凡才が勝つにはこれしかない。諦めなかったから、今がある」と継続の大切さを呼びかけた。
高校生のころ、夏の甲子園や春のセンバツで戦って地元に帰って来た時、「たくさんの人たちに迎えられ、『感動した』『勇気をもらった』と言ってもらえた。それが今でも励みになっている。岩手に特別な思いがある」と岩手愛も語った。
菊池投手は昨年、岩手県花巻市に野球用の屋内練習施設を建設し、オーナーを務める。最新のトレーニング機器を備え、野球少年・少女たちに東北の冬に対応した練習環境を整えた。亡くなった父親から「岩手の人たちは良い時も悪い時も応援してくれた。岩手を大切にしなさい」と言われた言葉が今でも心に残っているという。
今後の野球人生にも触れて「あと何年できるか分からない。いくら稼いだかではなく、応援してくれた人たちに祝福されて終わりたい」と話した直後に「まだ辞めないですけど。あと16年、50歳までやります」と力強く宣言した。
講演後、来年3月に開催される野球の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」への参加について司会者から質問された菊池投手は「前向きに話をしている。間もなく話ができるタイミングがあるかもしれない」と答えて会場を沸かせた。
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