サポーターと喜び共有 J2・水戸、初優勝とJ1昇格で優勝報告会

2025/11/30 21:51 

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 2000年のJ2リーグ参入以来、初優勝とJ1昇格を果たした水戸ホーリーホックの優勝報告会が30日、水戸市三の丸の中学校グラウンドであった。選手たちは集まった約2600人のサポーターと喜びを共有し、来季の奮闘を誓った。

 抜けるような青空の下、午後2時ごろに水戸市の水戸城大手門広場に選手たちを乗せたバスが到着した。昇格の記念Tシャツを着用した小島耕社長や森直樹監督、松原修平主将らを先頭に、選手たちは歩いて約200メートル先の報告会会場へ。沿道で待ち構えたサポーターから、熱気を帯びた「おめでとう!」の声がかかり、チャント(応援歌)が歌われると、選手らは笑顔で手を振った。

 報告会で最初にマイクを握った小島社長は「優勝することができました。本当にありがとうございます」と、晴れやかな笑顔。29日の今季最終戦では他会場にあった本物のシャーレが「届きました!」と報告すると、さらに会場が沸いた。「オオオオ!」という喜びの声や大きな拍手が巻き起こり、その様子を選手らが感慨深げに見守った。

 終盤には選手とサポーターが全員で記念撮影に臨み、チームの絆をさらに深めた。

 選手、コーチとして20年以上チームを支えてきた森監督は今季を振り返り、「全員で歴史を塗り替えられた。これからも未来を皆で切り開いていきたい」と感謝。来季、挑戦する最高峰リーグの戦いに向けて「全ての基準を上げたい。J1仕様のチームにする」と飛躍を誓った。

 今季8ゴールを挙げたMF斎藤俊輔選手のファンという水戸市の小学5年生、木村双耀さんは「楽しかったし、選手はかっこよかった。J1でも優勝してほしい」とエールを送った。【井手一樹】

毎日新聞

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