<リンクサイド>鍵山、佐藤、三浦のトップ3 互いに語った尊敬できるところは…
フィギュアスケートの2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピック代表最終選考会を兼ねた全日本選手権は第2日の20日、東京・代々木第1体育館で男子のフリーが行われ、鍵山優真選手(オリエンタルバイオ・中京大)が2連覇し、2位には佐藤駿選手(エームサービス・明大)、3位には三浦佳生選手(オリエンタルバイオ・明大)が入った。3選手はジュニア世代から親交が深く、競技終了後の記者会見は和やかな雰囲気に包まれた。記者会見は佐藤、三浦両選手だけで始まり、途中で鍵山選手が合流した。互いの尊敬する部分などについて語った。
会見の詳報は次の通り。
◇佐藤が語った表彰式で涙を見せた理由
<表彰台に乗った感想は>
佐藤 本当にうれしいですし、悔しいシーズンの始まりではあったんですけど、ここまで頑張ってきて良かったなったなと今、思っています。
三浦 最初は全然、実感が湧かなかったんですけど、3人で表彰式をして実感が湧いてきました。全日本(選手権)で僕は表彰台に乗ったことなかったので、(会見で)これだけのカメラの前に出られて、自分としては実感が湧いてきました。
<メダリストの3人は幼い頃から切磋琢磨(せっさたくま)してきました。3人で全日本の表彰式に出たことについて何を思いますか>
佐藤 今は夢のようだなという風に思っているんですけど、3人で表彰台に上りたいねっていう話はずっとしていて、それが本当にかなってうれしかったです。
三浦 本当にこの2人がいなかったら自分は多分ここまで来られてないって言っても過言ではないぐらい2人の存在は大きいです。本当にこんな漫画みたいな展開あるんだなっていうぐらい、3人での表彰台は特別。自分も個人として初めて表彰台に乗って、うれしいですけど、それをこの2人と一緒に乗れるっていうのがさらに特別感が増したというか。本当にスケート人生の中で一生忘れないだろうなっていう一日ですね。
<佐藤選手が表彰式で涙を見せた理由は>
佐藤 正直に言うと全部が全部ですけど、一番は3人で表彰台に立ったっていうのが大きかったですし、観客の皆さんの声援も本当に温かかったのですごい感動しましたし、自分もようやくこの全日本で表彰台に乗ることができたのですごいうれしかったです。
※鍵山選手が合流
<鍵山選手、大会の感想を>
鍵山 今日のパフォーマンスは、まだまだ弱いなっていうのが率直な感想でした。大事な局面でしっかりと自分の全力を発揮できなかったというところがすごくやっぱり悔しくて。すごくもったいないミスをしてしまったので、そこがすごく反省しています。今大会を通して得られたものも何個かあった。自信のつけ方だったりとか、気持ちの持って行き方だったりとか。できたものに関しては加点もしっかりともらえていた。そこは引き続き自分の強みとしていけるようにもっともっと頑張りたいなと思いました。
<次の試合、リンクに立った時にこういう気持ちでいられたら大丈夫かも、いけるかもという手応えがありましたら、お三方それぞれ教えてください>
鍵山 僕は次はオリンピック。オリンピックは自分のずっと目指してきた舞台でもあり、目標の舞台でもあり、夢の舞台でもある。前回の北京オリンピックでは、もう本当に楽しいという感情だけで突っ走って、いい結果、いいパフォーマンスができた。次の五輪は前とは立場が変わって北京の結果から、もっといい成績だったり、いいパフォーマンスっていうのを目指すことになりますけれども、気持ち自体は変わらずに、もうとにかく試合を楽しんで頑張りたいなっていうふうにすごく思っています。
最終的にその試合で楽しむためには、日々の練習をどれだけ辛くても、どれだけ大変でもしっかりと乗り越えなきゃいけない。その先に試合で楽しむっていう感情が生まれてくると思うので、またこの全日本が終わって、一回休んで。そこからまたオリンピックに向けて練習していくんですけれども、もう本当にただただ全力で頑張りたいと思うので、あとはもう本当にオリンピックで自分が目指し、理想としているパフォーマンス、目標を達成できるように、もっともっと頑張りたいと思います。
佐藤 次がどの試合になるかはわからないんですけど、ファイナルと全日本を含めてメンタルが強くなったなと自分は実感しているので、次の大会でも強い気持ちで、同じような気持ちになれたらいいなという風に思っています。
三浦 自分も次はまだ何の試合になるかは未定なんですけど。自分は本当にこの全日本とこの前のスケートカナダで自分を信じるっていうところができ始めてきている。さらにそこを磨いていければ、もっともっともっと力を出せるんじゃないかなって思いますし、常に日頃の練習から心がけて頑張りたいなと思っています。
<鍵山選手は、2回目の五輪になると思いますが、どういう選手として臨みますか>
鍵山 前回大会は自分はもう本当に何も考えずパフォーマンスをするだけっていう状態でした。羽生(結弦)くんだったり(宇野)昌磨くんが日本を引っ張って、その中で自分は楽しくやってるだけだった。結果はあまり気にせずに、ただ、このオリンピックという状況を、すごく心の底から楽しんで、それがパフォーマンスに現れていたと思うので。
そこからやっぱり大きく4年間でお二方が現役を引退されて、自分がそういう立場になったというか、周りからも期待もされるような状態で。すごくやっぱりプレッシャーとか期待に応えなきゃいけないというのはすごく思っているし。その中で、やっぱり特に先シーズンとか今シーズン、自分に負けてしまうような試合がすごく続いていたので、自分のやるべきスケートっていうのは、ずっと昔から変わらなくて。ただ高みを目指して頑張るだけ。次の大会も北京より良いパフォーマンス、点数は出したいっていうふうに思ってるんです。しっかりと自分が目指すべきスケートとか、もう本当に初心というかチャレンジャーとして挑みたいと思っています。そこはある意味変わらない部分でもあるのかなと思います。
<鍵山(正和)先生がついに三羽ガラスが戻ってきたとおっしゃっていました。この3人で表彰台に乗ることができた喜びについて、鍵山選手の思いを聞かせてください>
鍵山 本当に(佐藤)駿と(三浦)佳生は、(ジュニアの1つ下の)ノービスだったり、ジュニアの頃からずっと試合だったり、練習も一緒にしてきました。特にシニアに上がってからは、いつか3人でオリンピック行こう、3人で海外試合、3人で表彰台にのぼりたいっていう話を、本当に会うたびにしてきました。
でも、シニアにあがってから特に、けがとかが重なって、3人が順調に万全の状態でそろうシーズンっていうのはあんまりなかったんです。それでもこのオリンピックシーズンっていう大事なシーズンのこの全日本選手権で、3人で表彰台にのぼれたっていうのは、すごく自分にとっては大きな意味があると思いました。
でも今大会は本当に2人が強いなっていうふうに僕は感じていました。だからこそ、僕自身ももっと胸を張って3人でいられるように頑張りたいなっていう風に思いました。もっといろんな試合に行って、もっといろんな経験をしていきたいなと僕は思ってるので、まずは自分自身が強くいられるように練習を積み重ねたいと思っています。
ひとまず、この全日本選手権で一緒にいられたことはすごくうれしく思います。
<お互いのスケートの好きなところ、中身で尊敬しているところ、ここを直したらもっと完璧な人間になるのかなって思うところを教えてください>
鍵山 駿は何にも臆さないところというか。喜怒哀楽をあまり表情に出すタイプではないんですけれども、でも、ずっと一緒に過ごしてきてるんで、彼が楽しい時とかはわかります。感情豊かになってきたと思います。そういうところはすごくいいと思います。基本的に冷静なタイプなので。
佳生くんは、基本的に明るいというか、ちょうどいいバランスが3人で集まった時に取れているのかなと思います。いい意味で強気というか、ガンガン行くぜという感じ。スケーターとして、すごく尊敬する部分もあって、僕自身がすぐ不安に負けちゃったりするタイプなので、強気でいく姿勢だったりは大事だなっていうふうに思うので、そこは尊敬しています。
直してほしいところとかはあまりないけど、でもこの場で話すようなことではないと思うので。誰しも人間って完璧な人はいないので、欠けている部分がありますので。そこはそれぞれが自分に足りないもの、必要なものっていうのを理解して。そこはみんな20歳を超えて大人ですので、問題ないです。
佐藤 優真はスケートも含めて私生活もしっかりしすぎてて、規則正しすぎる。しっかりしすぎてる。
佳生はダイナミックなスケートがすごい好きです。伸びのあるスケートをしていて、ジャンプがやっぱりすごい速いので。壁際にいると、たまに近い時があるんですよね。
三浦 (佐藤の発言に対し)ちょっと直したいんだけど、あんまりできないんだよね。ちょっと抑えられなくて。申し訳ございません。僕はもう2人とも、一緒にいてストレスを感じたことがないっていうか、2人といる時間がもう本当にリラックスになる。
直してほしいとかもうなくて、ほんとにその何気ない時間とかも、遠征先のホテルで、集まって。そういう時間も自分としてはリラックスできる。もう表情で、多分2人ともいっぱい練習してるから、こういう時にほんとリラックスできると3人としてもいいのかなっていうふうに僕は感じます。
2人のスケートをずっと自分は尊敬しながら見てきたので、例えば優真だったら、トータルでどこを見ても世界のトップと言える滑り、ジャンプ、ステップ、質なんで。オールラウンダーとはこのこと。どれを見ても5段階評価で5みたいな、そういうバランス。本当にどうやったらできるんだろうってぐらい本当に尊敬します。何食べたらできるのかなと毎日考えてます。
駿は、ほんとになんでそんな軽く跳べるのと。ジャンプがトーループも何も考えずに跳んでるでしょうというぐらい、ぴょんぴょん跳んいる。もう理解不能。本当にすごいなって思う。
一番尊敬しているところは、もちろんジャンプも彼はすごいんですけど、音感の強いところです。ステップ1個踏むのでも、音が取れるんですよね、足で。本当に細かく見ないとわからないんですけど、そういったところが本当になんか抜きん出ているというか、本当に素晴らしいなと、いつも尊敬してます。
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