神村学園、「ハイブリッド」で夏冬2冠達成 全国高校サッカー
◇第104回全国高校サッカー選手権決勝(12日、東京・MUFGスタジアム)
◇○神村学園(鹿児島)3―0鹿島学園(茨城)●
自ら追求し続けたスタイルと、地元に息づく伝統との「ハイブリッド」で、神村学園は隙(すき)のないチームを築いた。
前半19分、MF堀ノ口瑛太が自陣からゴール前のスペースへ長いボールを送る。裏に抜けたFW徳村楓大のシュートはGKに防がれたが、こぼれ球をFW日高元がペナルティーエリア外から左足ダイレクトでたたき込み先制した。
大会通算7ゴールで得点王となった日高は「最高の舞台でゴールを決めたことは財産」。チームはその後2点を追加し、昨夏の全国高校総体に続く「夏冬2冠」を果たした。
神村学園は選手の個性を生かしつつボールをつなぐ戦い方をするが、近年は先制点のような縦に速い攻撃も武器とする。
鹿児島実OBの有村圭一郎監督は、静岡学園との両校優勝で鹿児島県勢として初優勝した1995年度の第74回大会のメンバーだ。
「ずっとボールをつないでゴール前まで行くのはスタイルだけど、サッカーの本質ではない」とし、全国の舞台で勝ち上がるため、伝統校の母校が得意としてきた堅守速攻を融合させた。ゴールを奪うための最短の道を選ぶ柔軟性も手にし、飛躍につなげた。
主将のDF中野陽斗は「相手の攻撃を止めた瞬間、カウンターで湧き出てくる選手が多かった。走り勝つところを発揮できた」。相手をのみ込むように、全員が躍動した。【高野裕士】
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