中大・溜池一太が見せた学生トップランナーの気概 別大マラソン
◇第74回別府大分毎日マラソン(1日、大分市高崎山・うみたまご前―ジェイリーススタジアム)
◇男子7位=溜池一太(中央大、2時間7分59秒)
学生トップランナーは、青山学院大の黒田朝日だけではない――。30キロ過ぎで先頭に立った中央大のエース、溜池一太の走りはそんな気概を示したようだった。
ペースメーカーが外れた直後、吉田祐也らを従え、前に出た。
経験豊富なランナーたちに「風よけ」として押し出されたわけではない。
「周りに合わせるというよりは、自分のペースで走った方が楽だと思ったので」
見せ場を作っただけでなく、2028年ロサンゼルス・オリンピックの代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を初マラソンでつかんだ。
中大伝統の「C」のユニホームをまとう選手が卒業直前の国内主要マラソンで躍動する姿は、03年のびわ湖毎日マラソンで日本学生最高記録(当時)をマークした恩師の藤原正和監督をほうふつとさせた。
35キロ以降の失速には課題を残した。しかし、教え子が自身の当時の記録(2時間8分12秒)を塗り替えたことに、藤原監督は「(マラソンの)洗礼を受けた部分もあれば、粘りを見せた部分もあった」と及第点を与えた。
正月の箱根駅伝は、エース区間の2区で区間6位と苦戦し、チームも30年ぶりの総合優勝には届かなかった。「(箱根直後は)『よくやった』と自分をごまかしていたけど、やはり悔しさはあった」。やりきれない思いを、今回にぶつけたのだという。
4月からは実業団のSGホールディングスに入るが、引き続き中大を練習拠点に藤原監督の指導を受ける。「2回目のマラソンの方が戦っていける。2時間6分台は、絶対に出せる」。自信を胸に、恩師との二人三脚で新たな道を切り開く。【岩壁峻】
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