「全集中」の黒田朝日 コンディション不良でもMGC 別大マラソン
◇第74回別府大分毎日マラソン(1日、大分市高崎山・うみたまご前―ジェイリーススタジアム)
◇3位=黒田朝日(青山学院大、2時間7分3秒)
レース前に語った「コンディション不良」との言葉が信じられないほどの力走だった。黒田朝日は日本選手2番手の3位に入り、マラソン日本学生最高記録保持者の意地を見せた。
レース中盤までは、先頭集団の真ん中で青学大の仲間とともに淡々とペースを刻み、勝負どころを見極めた。終盤、先頭を独走するマスレシャを吉田祐也らと追いかける展開になると、果敢に仕掛けた。35キロ過ぎ、一時、吉田より前に出て、2位集団を引っ張る見せ場を作った。
正月の箱根駅伝では、山上りの5区でトップとの3分24秒差を逆転。従来の区間記録を2分近く更新して総合3連覇に貢献したが反動は大きかった。数週間たっても疲労やダメージは抜けず、「はっきり言って最悪。何とかスタートラインに立てた」と明かす。
それでも世界に目を向ける黒田は、どんな状態でも、その時の全力を出すことが将来につながると考えている。
「レースが始まったら全集中で、できるところまで全力を尽くす気持ちだった」
結果は2時間7分3秒で、約1年前、初マラソンだった大阪でマークした2時間6分5秒より1分ほど遅かった。しかし、沿道の大声援にも後押しされて、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権をつかんだ。2回目のマラソンは順風満帆でなかったからこそ、黒田を一回り大きく成長させるはずだ。【角田直哉】
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