両者DHなしで「一緒」 日本文理・染谷が投打に奮起 センバツ

2026/03/21 15:53 

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 ◇選抜高校野球1回戦(21日、甲子園)

 ◇○日本文理8―1高知農●

 指名打者(DH)制が新たに導入された今大会で、採用前を思わせる光景が広がった。日本文理と高知農はいずれもDHを使わず、スコアボードにはそれぞれ9人のみが名を連ねた。

 日本文理のエース右腕・染谷崇史は「7番・投手」で出場。相手校も投手が打線に入っているスコアボードを眺め、「一緒だな」と思ったという。

 しかし、やることは昨秋までと変わらない。

 最初の見せ場は打席でやってきた。二回1死一、三塁。「強く打って外野に飛ばす」と高めの直球を流し打ち、先取点となる右犠飛を放った。

 自らを援護した後、投球にも力が出てきた。持ち味の変化球は制球がやや不安定だったが、「真っすぐで押せていた」と直球を中心に相手打者を抑え込んだ。

 四回に1点を失ったが、7回1失点と先発投手の仕事を果たし、春15年ぶりの勝利に導いた。91球で終え、「後半は少ない球数で抑えることができて良かった」とうなずいた。

 DHを使わないことは、昨秋の時点で鈴木崇監督から告げられていた。鈴木監督は「2番手以降の投手に多少不安があり、染谷は(試合から)降ろせない」とその理由を語った一方、「投げることに集中というより、これ(打席に入ること)がうちのリズムなのかな」とも続けた。

 いずれにせよ、投打に期待を背負って出場していることには違いない。染谷は「(打席に入ることに)あまり負担は感じない。チームのためにできることはなんでもやる」。勝ちに貪欲な姿は、実にエースらしい。【吉川雄飛】

毎日新聞

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