「危険スイング」で負傷の川上さんを「審友」支援 都市対抗九州
熊本県内で開催中の都市対抗九州地区2次予選で、審判たちが、ある仲間の回復を祈って、特別なリストバンドを着用して試合に臨んでいる。それは、今年4月16日、プロ野球のヤクルト―DeNA戦(神宮)で球審を務めていた際、「危険スイング」で頭部を負傷し入院中の川上拓斗審判員(30)だ。リストバンドには川上さんの番号である「29」が刻まれている。
審判の連帯は強い。川上さんの事故の後、プロ、アマを問わずに審判による支援の輪が広がっている。このリストバンドもその一環だ。
31日、九州地区2次予選の試合では、審判がオレンジのリストバンドを着用していた。オレンジは川上さんの好きな色だという。
九州地区2次予選の審判関係者によると、リストバンドの着用は、川上さんの出身地である新潟の社会人野球関係者と、沖縄の関係者に交流があったことから実現。リストバンドの売り上げを川上さんへの支援に充てる活動に、九州地区2次予選の審判約10人が参加している。
31日、第1代表決定トーナメント2回戦、宮崎梅田学園―福岡トヨタFTサンダース戦の球審だった渡嘉敷力斗さん(32)は、両腕にリストバンドを着用した。
渡嘉敷さんは川上さんとは、日本野球機構(NPB)が行っている審判養成のための講習会で同時期に学んだ間柄で交流があった。「川上さんから力をもらえたように感じました。彼とは『審友(しんゆう)』でもあるので、必ず元気になると信じて九州の地から応援しつつ、しっかり審判を務めたいです」と話した。
プロ野球では川上さんの事故の後、「危険スイング」への罰則の適用や、球審の頭部を保護するためのヘルメットの着用が始まった。アマチュアでもヘルメット着用を進める動きがある。【林大樹】
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