<football life>スウェーデンとの力関係は モデルの大物に敬意も サッカーW杯
サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会で、1次リーグ突破を懸けて25日(日本時間26日)に日本代表と対戦するスウェーデン代表には、日本との接点がある。
モデルとしても知られた大物選手の来日はその一つ。サッカー界における両者の力関係を感じさせる出来事だった。そこから変化は起きているのか。
◇超大物がもたらしたもの
「今日の記者会見は、歴史に残る記者会見の一つだと思う」
2011年9月、J1清水エスパルスの当時の社長は最大限の敬意を持って、こう切り出した。
スウェーデン代表だったフレドリク・ユングベリ選手の加入記者会見を本拠地のスタジアムで開いた時のことだ。
ユングベリ選手はイングランドの強豪アーセナルで長年活躍したスター選手。ファッションブランド、カルバン・クラインの下着モデルとしても知られた「超大物」だ。
ユングベリ選手は会見の冒頭、日本語であいさつした。数日前に清水のGKコーチだった真田雅則さんが急逝したため、家族への哀悼の意を示した後に自身の抱負を語るなど、こちらも敬意を示していた。
そうした中で語った言葉の一つに、「勝者のメンタリティーも植え付けながらやっていきたい」というものがあった。
当時、日本とスウェーデンは国際サッカー連盟(FIFA)ランキングの順位が近かった。W杯もスウェーデンはユングベリ選手が出場した02、06年大会はともに16強入りと、日本と大きな差はなかった。
それでも、サッカーファンなら誰もが知るような欧州のビッグクラブで数々のタイトルを手にした実績は、その頃の日本選手とは比べようもなかった。
ユングベリ選手は当時34歳で、結果的にけがもあって半年で契約解除となったが、日本から見れば羨望(せんぼう)の的だった。
時代をさかのぼれば、日本とスウェーデンが初対戦したのは1936年のベルリン・オリンピック。日本は3―2で勝利し、「ベルリンの奇跡」と語り継がれたように、力関係は明白だった。
スウェーデンはW杯でも早い段階から結果を残した古豪で、地元開催だった58年大会で準優勝するなど、4強以上が4回と日本より好成績を残している。
両者の対戦は02年に引き分けて以来、24年ぶり。今回が6試合目となる。
過去に日本が勝ったのは初対戦の時のみ。日本が90年ぶりに勝利をつかむことができれば、両者の力関係に変化が生まれていると示すことになるかもしれない。【江連能弘】
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