活発化した「スロースリップ」、最後の一押しに? 青森震度6強
青森県で最大震度6強を観測した25日の地震(M7・2)について、東京大地震研究所の内田直希教授(地震学)は、二つのプレートがゆっくりずれ動く「スロースリップ」との関連を指摘する。
今回の震源域の北側では2025年12月8日の青森県東方沖地震(M7・5)の後に、南側では今年4月20日の三陸沖の地震(M7・7)の後に、それぞれスロースリップが活発化。「南北で活発化したスロースリップが最後の一押しとなって、今回の地震を発生させた可能性がある」と話した。
三陸沖では1994年の三陸はるか沖地震(M7・6)以降、活発な地震活動のない「空白エリア」が存在する。プレート同士が強くくっついた場所「固着域」にひずみがたまったまま割れ残っていると考えられ、一気に割れれば大きな地震につながる恐れがある。
今回はその西側で起きた。内田教授は「固着域を囲むように滑りが起きており、大きな地震が起きる切迫度は今回の地震で相対的に上がったと言える」と備えを呼びかけた。
東京大の井出哲教授(地震学)は今回の震源域について「プレートが大きく曲がる接合部で、普通の地震とスロースリップが複雑に入り組む、世界でもまれな場所」と話す。今回の地震は、三陸はるか沖地震の最大余震があった95年1月7日(M7・2)で動いたエリアが再び動いたもので、ひずみの蓄積が「満期」を迎えていたとみる。【岡田英、垂水友里香】
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