九州、大雨続く 佐世保で土砂崩れ、五島では雨量500ミリ超
停滞する梅雨前線や台風7号がもたらす暖かく湿った空気の影響で、九州は25日も広い範囲で雨が続き、降り始めからの雨量が500ミリを超えた地域がある。27日にかけて警報級の大雨も予想される。長引く雨で土壌が大量の水分を含んでおり、土砂災害が起きる可能性が一層高まっているとして、気象庁は厳重な警戒を呼びかけている。
九州各地は23日ごろから断続的な大雨に見舞われ、24日午前には鹿児島県薩摩地方で線状降水帯が発生。長崎県五島市では25日午後6時までの72時間降水量が542ミリに上り、2003年の観測開始以来1位を記録した。25日午後6時までの48時間雨量は佐賀県嬉野市で373・5ミリ、熊本県阿蘇市で354ミリなど。
続く雨の影響で、九州各地で土砂崩れや浸水害が発生。長崎県佐世保市では25日朝、民家の裏山が高さ約15メートル、幅約10メートルにわたって崩れ、車2台が被害を受けた。けが人はなかった。
気象庁によると、26日は上空の気圧の谷が九州を通過し、さらには27日に接近する台風7号や梅雨前線の影響が続くという。
福岡管区気象台気象防災部の二村貴志・気象防災情報調整官は、降った雨がどれだけ土の中にたまっているかを示す「土壌雨量指数」が「これまでに降った雨によって、高止まりしている」と説明。広い範囲で地盤が緩んでいるため、これまでレベル3土砂災害警報やレベル4土砂災害危険警報が発表されていない地域でも危険警報が発表される恐れがあるとしている。
大雨や台風への備えとして、地域の災害リスクを示すハザードマップを参考にし、最新の気象情報や自治体の避難情報を入手して、安全に移動できる段階で避難を始めることが重要としている。【山崎あずさ、柳瀬成一郎】
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